セックスレスにならないための10カ条
病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップルはセックスレスとされています。
一緒に住むことに慣れてしまったり、仕事が忙しくなるとどうしてもセックスレスになってしまいます。
そんな時、普段の生活で実践できるセックスレス改善方法10選をご紹介します。
セックスレスを改善することによって心身ともに健康になるので、ぜひお試しください。
【1】肉・魚・大豆と野菜と良質な油をとる
⇒性的意欲はアンドロジェン(男性ホルモン)が維持しています。そのうちもっとも量が多いのがテストステロンです。テストステロンは性的意欲だけではなく、バイタルエナジー(生きる意欲)や筋肉量を増加させます。
また外陰部や性器の皮膚や粘膜の乾燥と老化を防ぐのは、エストロジェン(女性ホルモン)です。エストロジェンのうちもっとも効果が高いホルモンがエストラジオールです。
テストステロンは、コレステロールを原料として作られ、エストラジオールはテストステロンから作られます。コレステロールは良質な油に入ってます。ですから良質な油を毎日摂りましょう。良質な油のうちお勧めなのは、ゴマ油やオリーブオイル等の植物性油脂です。酸化していない新しい油を摂取しましょう。
筋肉はテストステロンが付着し、効果を発揮する受容体が多い臓器です。筋肉が多い人はテストステロン受容体が多く、そのため性的意欲も高く維持されます。筋肉はタンパク質で作られます。タンパク質は、肉・魚・大豆に多く含まれますので、肉・魚・大豆を毎日摂りましょう。
肥満すると脂肪細胞からでるホルモンが脳の機能を低下させ、卵巣や精巣の機能も低下するため性的意欲が下がります。肥満の予防には血糖値をゆっくり上げて、食事の満足度を高め、便秘を予防するために食物繊維を摂取するのが効果的です。食物繊維を多く含んだ野菜をできるだけたくさん食べるのもセックスレスにならないために重要です。
【2】筋トレと有酸素運動をする
⇒筋肉トレーニングをすると筋肉が増加します。筋肉が増加すると筋肉内のテストステロン受容体が増加します。テストテロン受容体が増えると、テストステロンの血中濃度が高値で維持されますので、さらに筋肉量はアップして、生きる意欲(バイタルエナジー)もアップし、性的意欲もアップするという良いサイクルが回ってきます。
一方有酸素運動のうち重力による加重が下肢にかかるジョギングや速歩は、骨に負荷をかけオステオカルチンの分泌を促します。オステオカルシンは、脳を刺激してさらに卵巣や精巣を刺激して、テストステロンやエストロジェンをアップしますので、性機能を維持します。セックスレス解消のためには、筋トレと有酸素運動をバランスよくすることをお勧めします。
【3】人間関係ストレスをためない
⇒家庭や仕事、地域等の人間関係がうまくいかないず、毎日クヨクヨしていると、脳内ホルモンに影響がおよび性的意欲が下がります。さらにうつ病などの精神疾患になってしまうと、うつ病の治療薬の多くも性的意欲を下げるほうに働きます。
解決できる人間関係は速やかに解決して、自分の力では解決できない人間関係には距離を置いて、クヨクヨあまり悩まない人生が送れる人のほうが、性機能は維持できます。
【4】パートナーとセックス以外の会話もしっかりする
⇒セックスの満足には親密性が重要です。親密になるためには、セックス以外の日常会話の積み重ねが重要です。パートナーと共通の話題を作る努力をして、楽しく会話する努力をいたしましょう。
【5】パートナーとセックスの話をする
⇒セックスがしたい時はしたいと言い、したくない時はしたくないと言う。セックスを断られても、しばらくしたらまた求めてみる。セックスを断ってもしたくなったら、自分から誘う等のセックスへの欲求に関してフランクな会話が必要です。
さらにセックスの際は、どうしてもらったら自分が気持ち良いかをパートナーに伝え、サービスしてもらったら、うまく気持ち良くなったかどうかを返す必要があります。セックスは、テニスや卓球などのスポーツと似ています。楽しく行うためには練習が必要です。
【6】セックスをする時は、非日常を演出するためお出かけデートをする
セックスは健康なカップルが行うスポーツ的な面もありますが、ムードや環境が大切なエンターティメントの部分もあります。日常的に食事や睡眠のようにセックスできるカップルが理想ですが、なかなかそうはいきません。非日常的なイベントを楽しむために定期的にカップルでおでかけでデートをすることをお勧めします。
【7】エッチな映画、動画、本、漫画をおかずにマスターベーションをして自分の性感帯を自覚する
⇒自分がどういうシチュエーションでどういうセックスをすると興奮し、楽しいかということを自分で認識するためには、セルフプレジャー(マスターベーション)が一番です。セルフプレジャーで認識した自分の性感帯とその刺激の仕方を、パートナーに説明して再現してもらうことで、セックスの質が向上します。
【8】定期的にセックスをする
⇒スポーツと同様に定期的に行っていたほうがセックスがより上手になり、楽しくなります。さらに定期的にセックスしたほうが、脳内のセロトニン・アドレナリン・ドーパミンのバランスの良さが維持されます。また勃起機能の低下や、腟の萎縮の予防にもなります。
【9】40歳すぎたら男子はED予防を行う。女性はフェムゾーン(腟と外陰)のケアをする
⇒男性は40歳以上になると、それ以前より勃起力の低下が起こってきます。セックスの際に、勃起補助薬を使用すると内服後のセックスに満足できるのに加えて、将来の勃起機能の維持や、動脈硬化の予防になります。いいことばかりですので、ぜひ気軽に内服しましょう。処方はクリニックで処方してもらうのが、模造品等がないので一番安全です。
女性は40歳を過ぎた頃から女性ホルモンの低下によるフェムゾーン(腟と外陰)の乾燥や萎縮が進行しますので、フェムゾーンの保湿と骨盤底筋トレーニングの習慣化が、性交痛を起こさないために必要です。
【10】50歳をすぎて性的意欲の低下を感じたら、男性ホルモン&女性ホルモンの補充をする
⇒50歳をすぎたあたりから、女性のエストロジェン低下による性交痛や性交後出血などのセックスのトラブル、男女のアンドロジェン低下による性的意欲の低下が出てきます。
定期的なセックスが億劫になってきたら、性ホルモンの欠乏の可能性があります。気軽にクリニックを受診して、性ホルモンの血中濃度を測定し、エストロジェンやアンドロジェンの補充療法を受けましょう。