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骨盤底筋体操について  ー骨盤底筋リハビリテーションー

『骨盤底筋の障害』

女性の骨盤底筋は男性より脆弱な構造をしています。
更に妊娠・出産というイベントにより骨盤底筋が損傷しやすく、更年期ではエストロゲン減少により骨盤底筋の筋力も衰えやすいと言われています。また肥満や便秘による過剰な腹圧、加齢なども骨盤底筋障害を引き起こすリスク因子と言われており、これらの要因が組み合わさることで尿失禁や骨盤臓器脱といった症状が出現します。

最近では、間質性膀胱炎や膀胱痛症候群の患者に骨盤底筋の筋緊張亢進による障害(high-tone pelvic floor muscle dysfunction)が認められており、骨盤底筋の筋力低下のみならず、筋緊張が高くなることで症状が生じる場合があります。

『ぜひ一度プロの指導も受けてみてください。』

骨盤底筋トレーニングは誰にも気づかれずにいつでもどこでもできます。しかし自己流で行っていると、正しく動かせているつもりでも大殿筋を使ったり、呼吸を止めながら行ったりされている方もいらっしゃいます。場合によっては収縮させているつもりでも骨盤底を押し出す行為をしていこともあり逆効果となります。また、自分で正しく動かせているか判断が難しいこともあります。

欧米では、この種のプロによる指導はとても一般的です。一人で体操を続けるよりも、プロについて勉強したほうが圧倒的に骨盤底筋に効果があることが証明されています。

当院では、女性泌尿器科や婦人科外来後に、「理学療法を併用した方がより良い生活を手に入れやすい」と思われた方を対象に個別の骨盤底筋を専門とした理学療法士の指導を受けてみるのは如何でしょうか?どうしたら骨盤底筋群を動かせるようになるかを、また適切なトレーニング方法を丁寧に説明・指導します。

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2020.02.18
理学療法士 笹岡愛加