不妊症と卵管造影検査のこと
卵管造影検査とは
不妊症の原因を特定するための重要な検査の一つです。
この検査は、卵子が卵巣から子宮へ移動する通路である卵管の状態を詳しく調べることができます。
卵管が詰まっていたり、狭まっていたりすると
精子と卵子が出会うことが困難になり、結果的に妊娠が難しくなる可能性があります。
また、子宮内腔の形状や大きさ、子宮内のポリープや粘膜下筋腫(子宮筋腫の一種)などや癒着の有無、
卵管水腫(卵管に水がたまる病気)や卵巣の周りへの癒着の有無もこの検査で確認できます。
どのような検査か
造影剤を子宮内に注入しながらレントゲンを使って、造影剤が流れる場所を観察します。
この過程で、卵管内の軽度の癒着(詰まり)が改善され、精子や卵子が受精しやすくなる可能性があります。
さらに、癒着がなかった場合でも、子宮内部が刺激を受けて活性化し、受精卵が着床しやすくなると考えられています。
卵管造影検査の役割
卵管造影検査は、不妊症の診断と治療において非常に重要な役割を果たします。
この検査により、医師は適切な治療方針を立てることができ、患者さん自身も自身の体の状態をより深く理解することができます。
そして、最終的には妊娠へとつながる可能性が高まるのです。
ただし、全ての人が検査後に必ず妊娠できるわけではなく、個々の体の状態や他の健康状態によります。
具体的な治療方針や予後については、必ず医師と詳しく話し合ってください。
女性医療クリニックLUNA横浜元町では、卵管造影検査を行っています。
他医療機関様からの卵管造影検査だけでのご依頼も承っております。
LUNAコールセンター 045-662-0618までお問合せ願います。
2024.6.29
小野寺真奈美医師