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どんな人に多い?骨盤臓器脱

骨盤臓器脱とは

 

骨盤臓器脱は、女性の骨盤内臓器(子宮、膀胱、直腸)と呼ばれる臓器が元ある位置からだんだんと下がり、腟から体外に脱出してしまう病気の総称です。

 

 

女性特有の病気

 

この病気は女性特有で、中高年の出産経験者のうち約11人に1人が何らかの症状を発症する可能性が高いとされています。
また、ある報告によると女性の5〜10%が骨盤臓器脱を発症する可能性があるとされています。

 

主な原因

 

骨盤臓器脱の主な原因は、骨盤底筋や靭帯の緩みです。
骨盤底筋と靱帯は通常、骨盤内臓器を支える役割を担っていますが、この機能が弱くなってしまうと、骨盤内臓器が支えきれなくなり、位置が下がってきてしまいます。

 

最も大きな要因

 

骨盤底筋や靱帯が緩む最も大きな要因は妊娠・経腟分娩であり、骨盤底を支えるハンモック機能を損傷させることが知られています。しかし、出産を経験してすぐに骨盤臓器脱を発症するとは限らず、若い頃の損傷に加え、女性ホルモンの減少や加齢による筋力の低下などが加わります。

 

出産経験がある中高年の女性に多い

 

骨盤臓器脱は女性の中でも特に出産経験がある中高年の女性に多く見られる病気であり、その頻度は高いと言えます。

 

悩んでいる女性が多い

 

症状の特徴から受診を躊躇してしまう女性が多く、一般的な認知度もあまり高くないことから、なかなか診断に至らずに悩んでしまう女性が多いとも言われています。骨盤臓器脱の症状がある場合には、適切な医療機関の受診を検討することが重要です。

 

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2024.7.12
中村綾子医師