「私のセックスの悩みは聞いてもらえるの??こんな人に来て欲しい!女性性機能外来!」
今日は、「どんな人に女性性機能外来を受診して欲しいか」「実際にどんなお悩みの方が受診しているか」をお話いたします。
女性性機能外来は、女性の性機能障害を解決するための外来です。
女性の性機能障害…って??
男性の性機能障害といえば勃起不全とか、早漏、遅漏、腟内射精障害などの射精障害を思い浮かべますよね。
それじゃ、女性の性機能障害って、具体的にどんな障害なの?
ピンとこない方も多いともいます。
セックスの悩み、といえばどうでしょうか?
皆さんはどんなセックスの悩みを持っていますか?
「痛い」「濡れない」「イケない」「気持ちが盛り上がらない」「そもそもパートナーとセックスしたくない」…
こうした悩みの方は、ぜひ女性性機能外来を受診してください♪
これらは全て女性性機能障害です。
「痛い」→ 性交痛
「濡れない」→ 潤滑障害
「イケない」→ オルガズム障害
「気持ちが盛り上がらない」「パートナーとセックスしたくない」→ 性欲・興奮障害
ざっくりこんな風にわけられます。私が一番多く診ている挿入障害も、性交痛に分類されます。
ざっくりわけられましたが、実はこれらは複雑に絡みあって症状となって現れます。
例えば、
「パートナーとセックスしたいという気持ちが起きず、パートナーに誘われてもいつも拒否してしまい、最近仲が険悪になって困っている」
と言ってやってきた女性がいたとします。ここだけでは性欲・興奮障害です。よくよく聞いてみると
女性:「数か月前にpenisの挿入時に入り口がとても痛かったことがあり、当初は外陰炎が原因だったようだけども、外陰炎が治った後もpenisの挿入時の痛みが残っている。痛くなる前は自分からしたいと思うほどだったのに…。」
私:(ふむふむ性交痛もあるんだな)(性交痛からの性欲・興奮障害なのかな?)
さらに、
女性:「仕方なく応じてみると、前戯の時は濡れているようだけど、peinsを挿入しようとすると乾いちゃうんです。」
私:(性交痛を連想することで興奮障害がおこり、そのために潤滑障害がでているのかな?潤滑障害によって性交痛が増悪している可能性もある😨)
…となるわけです。さらに、
女性:「一度だけだが、痛かった時にpenisを挿入できなかったため彼の機嫌が悪くなり、すごくつらい思いをしたことがあった。いつもは優しい彼が、また機嫌を悪くしてしまったらどうしようと不安に思う。」
私:(彼との関係性の悪化に対する不安や緊張も絡んでいるみたい。ふたりの関係性にも介入が必要そうだぞ…。)
…みたいな感じです。
複雑に見えますよね。でも、絡み合っているからこそ、どこにアプローチするかのバリエーションが生まれます。
同じ症状や状況でも、治療の方法はその人によって、もしくはパートナーとの関係によって変わってきます。
これを一緒に考えていくのが女性性機能外来です♪
実際に、現在までにどんな悩みを持った方が受診しているか見てみましょう。
最も多かったのは、先ほどもお話したように挿入障害の訴えです。Penisが腟に入らないという訴えです。全体の70%を占めました。
その次が性交痛。挿入はできるけど、痛みを感じるもの。痛みの場所は奥だったり、入り口だったり様々です。
次は性欲低下。受診される方たちは、パートナーの誘いにまったく応えられない程だったり、国際的な病名としては消えてしまいましたが、「性嫌悪」と呼ばれるように、性行為や性的なものに対して嫌悪を感じる程になってしまった方が多いです。
次が、性行為はできるけど、婦人科の診察ができなくて困っている診察困難の方。妊婦さんもいました。
そして腟のゆるみの方でした。
主訴はこのようになっていましたが、それぞれ性欲・興奮、潤滑、痛みの状態、そしてパートナーとの関係も様々です。
パートナーがいらっしゃる中で、「パートナーと受診していいですか?」という方がいらっしゃいますが、どーぞ!是非!!
性機能障害は、パートナーがいらっしゃる方の場合、パートナーと一緒になって取り組んだ方が治療成績がいいようです。
セックスは誰としますか?ひとりではしませんね(マスターベーションは別)。
セックスはふたりのものです。セックスの問題はひとりではよくなりません。
顕在化している明らかな問題が一方にあったとしても、その背景にはふたりの問題、もう一方の性の問題が隠れていることも多いのです。
ふたりのセックスの問題は、ふたりで解決しましょう!(大事!!)
もちろん、現在パートナーがいらっしゃらない方も来院されます。
「挿入ができないことがひとつの要因となってしまい、前回お付き合いしていた人とお別れしてしまったけど、次にお付き合いした人のpenisは始めから受け入れられるように、今のうちに頑張りたい!」という方もいます。
それぞれのお悩みに、それぞれの目標とそれぞれの解決方法があります。
一緒に考えてみましょう。
女性性機能外来よりも、カップルカウンセリングや、婦人科、泌尿器科を先に受診した方が良い方もいらっしゃるので、「私は女性性機能外来に受診した方がいい?」「どこに行けばいいのかな?」「こんな相談乗ってもらえるのかな?」…と不安な方は、まずは横浜元町の女性医療クリニックLUNAネクストにお電話でご相談下さい♡