コラム

子宮脱や膀胱瘤の手術後に尿が漏れたら

image 最近子宮脱や膀胱瘤(以下骨盤臓器脱)の手術をしてくれる病院が増えてきました。

これまで骨盤臓器脱は、放置されていることが多かったので手術してくれる病院が増えてきているのは、本当にすばらしい医学の進歩です。その手術で、臓器下垂感がすっきりして生活の質が向上する患者さんが90%です。しかし残りの10%は、新たなことに悩まされることになります。
それが尿モレです。

骨盤臓器脱がある時は、尿道が曲がっているので、尿モレが隠されています。
しかし骨盤臓器脱が手術でなおり、尿道がまっすくになることで、
尿道抵抗がなくなり、尿モレが出現してしまうんです。


骨盤臓器脱の手術後に尿モレが、たぶん出現するだろうと予想できる人もいます。骨盤臓器脱がひどくなる前は、尿モレがあったが、脱がひどくなってから尿モレはよくなったという人は、骨盤臓器脱の手術後に尿モレが再発する確率が高いのです。

しかしそのような記憶がない人のなかでも残念ながら骨盤臓器脱手術後に尿モレが出現してしまう人もいます。

骨盤底は、解剖学的に、前方、中央、後方の分かれます。

骨盤底障害の多くは、妊娠・出産の際に、赤ちゃんの頭が、どういうふうに産道を通ったかによって障害される場所が違ってきます。

尿失禁は、前方側の障害で多く出現。骨盤臓器脱は、中央と後方の障害で多く出現します。
中央部分の障害が大きく、前方部分の障害が小さい場合、自覚症状は、中央部分の障害によるもの、つまり臓器下垂感が強くなり障害の軽い前方部分の障害による症状(つまり尿モレ)は、マスクされてしまうことがあるのです。

そして一番重症な障害が、手術で治癒した後その次に障害の重い部分の症状が全面にでてきたります。骨盤底の治療は、もぐらたたきと言われる所以です。

この骨盤臓器脱手術後の尿モレは、適切な骨盤底リハビリテーションや低侵襲手術で、比較的容易に治すことができます。

もし子宮脱・膀胱瘤手術後の尿モレで困っている方がいたら、ぜひ一度LUNAに相談にきてください。