コラム

(フラクショナル炭酸ガスレーザー)がん患者さん向け

「腟の萎縮でホルモン治療をしたいのに、がんを患った為ホルモン治療が出来ず、症状が辛くても何も出来なくて困っていました。」という方多いのではないでしょうか?「フラクショナル炭酸ガスレーザー治療」は、ホルモン補充治療とは違い、膣そのものの細胞を若返らせる治療です。全く違ったアプローチで治療を行う為、ホルモン補充治療が出来ない患者さんにこそオススメしたい治療です。

ホルモン補充が出来ない「がん」・・・・

image 乳がんでは、約7割の方が女性ホルモン(エストロゲン)の刺激で増殖してしまう「ホルモン受容体陽性乳がん」の方だといわれています。そういった方には、抗ホルモン療法といって、エストロゲン作用を阻害するような治療をします。他にエストロゲンに関連するがんは、子宮体部がんです。

萎縮性膣炎とは・・・

image 一方、萎縮性膣炎の中で特にGSM(閉経関連外陰尿路症候群)は、閉経後の女性の50%にみられる問題で、通常閉経後 4~5年してから、かゆみ・膣の潤滑低下・性交疼痛・性交時の膣出血・多尿・白帯下(おりもの)など、さまざまな症状を生じます。これは、閉経後に卵巣のエストロゲン産生が低下するために、皮膚や粘膜が脆弱化するからです。膣萎縮は長年にわたって悪化して、性的能力や生活の質に悪影響を与えます。  

GSM(閉経後性器尿路症候群)・・・

一方、女性ホルモンの低下により腟の萎縮が原因で起こるGSM(閉経後性器尿路症候群)は、閉経後の女性の50%にみられる問題で、通常閉経後 4~5年してから、かゆみ・膣の潤滑低下・性交疼痛・性交時の膣出血・多尿・白帯下(おりもの)など、さまざまな症状を生じます。これは、閉経後に卵巣のエストロゲン産生が低下するために、性器や尿路の皮膚や粘膜が脆弱化するからです。性器や尿路の萎縮は長年にわたって悪化して、外陰部の不快感、頻尿・尿漏れ、性交痛等が、女性の生活の質に悪影響を与えます。

通常、GSMの治療法は・・・

image GSMの治療法は、低下したエストロゲンを補うことです。女性ホルモン(エストロゲン)の局所療法がもっとも効果的ですが、全身投与による女性ホルモン補充療法(HRT)でも効果があります。

ホルモン受容体陽性乳がん・子宮体部がんの方の萎縮性膣炎治療・・・

乳がんが増殖しない為に抑えているエストロゲンを、GSMでは逆に補わなければなりません。通常ホルモン受容体陽性乳がん・子宮体部がんの方のGSMには、全身に作用するようなホルモン補充治療は出来ません。その為、局所にだけ作用する膣剤を慎重投与しますが、やはりリスクがあります。添付文書上は、慎重投与と書いてありますが、局所療法を行った患者さんの全身的なエストロゲン数値が上がったという論文も出ています。

ホルモン受容体陽性乳がん・子宮体部がんの方のGSMにはどんな治療が適しているか・・・

「フラクショナル炭酸ガスレーザー治療」なら、ホルモン補充治療とは全く違ったアプローチで治療を行う為、ホルモン受容体陽性乳がん・子宮体部がんの方でも問題無く治療が出来ます。女性医療クリニックLUNAグループでは、女性ホルモン補充療法を受けられない患者様に対して積極的にフラクショナル炭酸ガスレーザー治療をおこなっています。フラクショナル炭酸ガスレーザー治療は、皮膚表面に微細な穴をあけることで、皮膚と皮下組織の血流を増加させ皮膚の再生と皮下のコラーゲンの造成を促します。簡単に言うと、膣そのものの細胞を若返らせる治療です。そして安全で効果的に長期の作用をもたらすことが示されています。

日本での膣へのフラクショナル炭酸ガスレーザー治療の現状・・・

膣へのフラクショナル炭酸ガスレーザー治療は、日本ではまだ保険が通っていません。現在、機械を医師が個人輸入をし、施行している段階です。近い将来日本でも、医療認可が取得される予定です。一方米国では、腟・外陰のフラクショナル炭酸ガスレーザー治療は、2014年にFDA(食品医薬品局)の認可が下り、医学論文も多数執筆されています。


2018/04更新