関口由紀医師コラム

国際女性泌尿器科学会2015 in フランス・ニース 報告

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国際女性泌尿器科学会2015が、6月10日から13日にかけてフランス・ニースで行われました。今回は、この学会報告です。




骨盤底リハビリテーション(骨盤底筋トレーニング他)に関しては、外陰部痛に関しては陰部に麻酔薬を塗るだけの群よりも、しっかり骨盤底リハビリテーションを行った群のほうが、痛みの改善度が高かったという報告がありました。尿失禁、頻尿、骨盤臓器脱の症状改善に関しては、骨盤底リハビリテーションの効果があることが、以前から示されていますが、慢性骨盤痛に関しても骨盤底リハビリテーション効果が明らかになっているようです。



LUNA
骨盤底トータルサポートクリニックの骨盤底リハビリテーション部では、医師の診察なしでも、直接リハビリテーションが行えます。興味のある方は、初診コールセンターに電話してください。

 

また膣のゆるみに関して、国際的には、女性泌尿器科と美容外科の相克が、起こっているようです。骨盤臓器脱は、膣が緩くなって膣の中から膀胱・子宮・直腸などがでてくる病気です。ひどくなると膀胱や子宮がすべて膣からでてきてしまうことがあります。この場合は、ほとんどの場合は、骨盤臓器脱手術として女性泌尿器科が手術します。しかし軽い場合は、膣のゆるみ感を感じたり、セックスの際のオーガズムが落ちたりします。この場合は、ほとんど場合膣縮小術として美容外科が手術しています。ではその中間はどうなるのか?ここに両科の争いが起こるわけです。このことに関して、今回の学会では、当然女性泌尿器科の立場ですから、美容外科の診断や治療の甘さに対して批判と警戒が論議されていました。一方美容外科で顔の行われているフラクショナル炭酸ガスレーザー治療を、膣に応用して、更年期に起こる膣の緩み、痒み、痛み、性交痛を治そうという治療のセミナーが行われていました。こちらは、美容外科治療が、女性泌尿器科に導入されたわけです。まあ2つの領域の垣根を越えて医学進歩し、すこしでも患者様の満足度が向上すればいいなと感じました。



LUNA
骨盤底トータルサポートクリニックでは、手術に関しては、重症な骨盤臓器脱手術には、TFS手術。膣を美しく縮小するためは、レーザー膣再生手術(LVR)を導入しています。さらに出産後の膣のゆるみに対してはビビーブ手術(膣高周波治療)、更年期の膣のゆるみ、痛み、性交痛に対しては、インシェイプ手術(フラクショナル炭酸ガスレーザー治療)を導入し、すべての膣の不具合に対応しています。



最後に、前述のフラクショナル炭酸ガスレーザー治療は、尿もれにも効果的であるようです。女性泌尿器科と美容外科の相克が、尿失禁の分野でもはじまりました。
LUNA骨盤底トータルサポートクリニックでは、軽症の尿失禁には、インシェイプ手術(フラクショナル炭酸ガスレーザー治療)を、中等症~重症の尿失禁には、TFS手術をおすすめしています。