美容液コラム

更年期障害の治療につかう成分が満載の美容液
 ー美容液開発への道⑥ー

image さて今回は、アスタキサンチンの話です。
美容液にアスタキサンチンを入れるか、いれないかは、最後まで悩みました。脅威の抗酸化力は、わかっているんですが、色が好き嫌いのあるオレンジなんです。でも入れることにしました。良いものは、良いからです。


アスタキサンチンは、天然の赤い色素で、サケやエビ、カニなどに多く含まれるカロテノイドの一種です。赤い海の藻類を動物プランクトンが食べ、さらにエビ、カニ、魚類などが食べて、体に取り込まれています。実は、アスタキサンチンは、藻という植物由来のカロテノイドです。アスタキサンチンには、抗酸化、抗疲労、抗炎症、免疫強化等の生き延びるために効果的な物質として、海の生物に利用されているのです。

さて生物は、呼吸で酸素を取り込みながら生きています。酸素の一部は体内で代謝される過程で活性酸素になってしまいます。この活性酸素は、細胞を酸化させて損傷を与えてしまいます。この細胞障害は、がんや老化などに関わっています。 

この活性酸素を除去する物質を抗酸化物質と総称しますが、アスタキサンチンも抗酸化作用をもった物質です、その抗酸力は、ビタミンEやビタミンCに比べて、はるかに高いことがわかっています。その理由は、アスタキサンチンが、細胞膜の中心部と表面の両方で抗酸化力を発揮することができるからだと言われています。

肌の老化の一番の原因は紫外線です。紫外線を浴びると表皮で大量の活性酸素が生み出されて表皮の細胞膜を次々と酸化していきます。すると表皮細胞の代謝が衰えて肌が老化し、シミ、シワができやすくなります。アスタキサンチンは、紫外線によって発生する活性酸素に対して最も威力を発揮する抗酸化成分なのです。紫外線を浴びるとまず皮膚が赤くなったり、火照ったりする日焼けが起こります。その後表皮の最下層にあるメラノサイトが刺激され、メラニン色素が作られ、皮膚が黒くなっていきます。これは紫外線から肌を守るための一種の防御反応で、通常は時間が経つと肌の黒さは元に戻ります。しかし加齢やストレスで肌状態が悪化してしまうと、メラニン色素が表皮の沈着・残存し、シミやソバカスとして残ってしまうのです。アスタキサンチンを皮膚に塗ると、表皮で活性酸素の多くが除去されるため、活性酸素によって起こる炎症促進物質(サイトカイン)の産生が抑えられ、それによってメラノサイトの活性化が抑制されると考えられます。さらに紫外線は表皮の下にある真皮層にもダメージを及ぼします。真皮層には、コラーゲン線維が網の目のようにはりめぐらされて、肌のハリや弾力をつくりだしています。この真皮層が紫外線のダメージを受け活性酸素が増えるとコラーゲン線維が破壊され、肌はハリや弾力が失われて硬くなり、たるみやシワなどができやすくなります。アスタキサンチンは、コラーゲンのこの変化を防ぎ、シワの発生を抑制します。

女性医療クリニックLUNAグループ 関口由紀理事長  2017年7月更新